【生産者紹介】
 
食と環境の未来ネットの取り扱い品の生産者は、
どなたも、こだわりの品の生産に当たり
製法・素材・スタンスなど、気持ちが通っている方ばかりです。
ポストにお届けする毎月のお便りで、紹介したものの一部です。

 目次 (タイトルクリックすると、該当ページにリンク)
     ・ 天草塩の会

     ・ ライスロッヂ大潟 黒瀬農舎
     ・ かつおの天白  
     ・ ひかりのさとファーム コーヒー(筍舎)
     ・ ななくさの郷(松田マヨネーズ)
     ・ 岩本園(無農薬緑茶)
     ・ 白井油脂(無添加石けん)
     ・ ききょうや(月替りケーキ)
   



天草の塩

熊本県天草郡天草町 

塩1

天草塩の会 松本明生さん
 海の成分をそのまま凝縮させた自然海塩を作ろうと雲仙天草国立公園の一角、東シナ海に面した天草の美しい海辺を選んだ松本さん。
 国立公園の為、海水を汲み上げるパイプは地中に埋めています。
 海水を太陽と風の力で濃縮させる高さ5メートルものやぐらは、松本さんの手作り。
 1週間かけてやぐらの黒いネットに海水を伝わせ、繰り返し落としては汲み上げ、3%の海水を約15%まで濃縮させます。
 そこから釜に移し、朝6時頃から時には夜10時、11時まで海辺で松本さんが一人、釜を撹拌しながら、薪の火で結晶化させる作業を2〜3日間続けます。
 「今年は暑いので、さすがに夏バテです。」と松本さん。
塩2
海水を濃縮する櫓
 雨が多い時には、4〜5日かかるそうです。「天候もあるので、出来る時には作って、それでも注文には足りない位です」とのこと。
 1釜で出来る塩は70〜80kg、にがりと共に2日ほど寝かせるのがおいしい塩を作る秘訣だそうです。1週間にこのサイクルを1工程、注文の多い時は2工程 (『小さな海』赤ラベル) 。
 夏場は、結晶ハウス(温室)も使い天日の力だけで濃縮させます(青ラベル)。
 「今年のように暑い夏は例年よりたくさん出来ました」とのこと。
 どちらの塩も自宅の作業場に運び、奥さんと手伝いの方で不純物を取り除き、袋詰めされます。
 海辺での釜炊きは孤独では?と聞くと「愛犬といっしょですから」。
休みの日は?と聞くと「会社勤めなら休みをくれと言いますが、塩作りは私の生活そのものですから休みはありません」
 海辺で過ごす塩作りの時間が好きでたまらないといったご様子でした。
(2013年8月掲載)
天草塩の会HP
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ライスロッヂ大潟 黒瀬農舎

秋田県大潟村 

kurose

 黒瀬友基さん
 滋賀県から秋田県大潟村に入植されたお父さんの黒瀬正さんと共に、農薬や化学肥料に頼らず、「あきたこまち」を栽培されています。
 友基さんは5年前Uターンされ、現在奥さんと3人のお子さん、正さんご夫婦と暮らしてみえます。大学進学と共に上京し農業と無関係の仕事に就き、東京で農家の事を全くご存じない奥さんと結婚されました。二男の友基さんは全く継ぐ気が無かったそうですが、知らないうちにお兄さんが東京で家を建てられ、両親の目は友基さんに。
 そんな中、家に戻る決め手になった大きな理由は黒瀬農舎が産直販売や共同購入団体へ出荷をしていたから。自分で作った米を直接消費者に届けられるし、交流できることに大きな魅力を感じたこと。手間のかかる無農薬での栽培ですが、消費者と直接繋がっているからこそ、喜んでもらおうと頑張れると実感されています。
 米作りにおいて、農薬を使わないことで一番問題になるのは雑草対策です。春作業や水管理などにより、できるだけ草の発生を抑える対策を行なっても、最終的には除草する作業が必要になります。その為、機械除草と6月から7月の2か月間、延べ300名以上のパートのおばさんを動員した手取り除草作業を共に行なうことで、無農薬栽培を実現しています。
 しかし、現在大潟村では、除草パートの高齢化による人手不足と、長年米作りを経験した正さんの世代でも前例が無いという異常気象など、新たな問題も生まれています。
 「これからは、父から教えられた栽培技術を受け継ぐと共に、新たな栽培技術にも積極的に取り組むことで、これらの課題を乗り越え、安心して食べてもらえる米を安定的に届けられるように頑張って行きますので、今後ともご支援をよろしく」との事でした。現在、正さんはお孫さんにメロメロ。下記のアドレスにアクセス。  (2012年 4月掲載)
黒瀬農舎ホームページを是非ご覧下さい。
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かつおの天白 まる天

三重県志摩市大王町 

kurose

 天白 幸明さん
 旨みたっぷりのダシがとれる「てびやま華かつを」と繊細で上品な味わいの「波頭」。
未来ネットがおすすめする三重県のかつお節屋さんです。
 創業は昭和21年。現在のいぶし小屋を建てた年を創業年にしています。(実質の創業年は記録にないほど古く代々受け継がれています)
 鰹節の起源はカツオの切り身を干す奈良時代の保存食。その作業「魚切里(なきり)」から名が付いた志摩半島、波切(なきり)の鰹節は、奈良時代から王朝等に献上されてきました。伊勢神宮にも1500年前から「神饌(しんせん)」として奉納されており、現在は神嘗祭で天白さんの作った鰹節が奉納されています。
 現在では、大量のカツオを煙と熱風で一気に燻す製法が増えましたが、天白さんは昔ながらの手火山(てびやま)式を守っています。生節の状態で仕入れたカツオをセイロに入れ、5段に組み85℃から90℃の火で1日1時間〜1時間半燻します。薪は熊野のウバメガシ。本節の場合はこれを10〜15回繰り返します。カツオの魚質、天候、環境等を見極めて燻す時間、回数、火加減を変えるのが職人の技。
 こうして丁寧に燻されたカツオは、土壁に覆われたカビ付けの部屋で、更に半年ほど寝かされます。
 昭和初期、波切地区には200軒近くの鰹節小屋があり一大産地でしたが、英虞湾で真珠の養殖が始まると多くが商売替えをし、現在ではわずか3軒。燻小屋を持つ業者も全国で10軒程度となってしまいました。しかし「この地に生まれ、鰹節を生業にする自分の役割とは…」と、絶えず自分に問いかけ、昔ながらの製法を多くの人に伝え、地域の観光資源になればと燻小屋の見学も受け入れています。
 手仕事で、丁寧に作られた鰹節は、旨みが強く上品な味わい。「日本人のDNAの中に鰹節は深く刻み込まれている。ダシは勿論、地域の文化も継承していかなければならない。」この思いから本物の製法をかたくなに守り続け、日々燻小屋で鰹節と向き合っています。           (2016年2月掲載)
かつおの天白ホームページをご覧下さい。
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ひかりのさとファーム
コーヒー (筍舎)


愛知県東浦町 

筍舎

 ハンドピックのお仕事中のみなさん
 コーヒー部門担当の中村さんは、以前は障がい者の入所施設で働いていましたが、 4年前に人事異動があり配属になりました。コーヒーの担当になって、まだ日の浅い新米ですが、先輩方にアドバイスやレクチャーを受けながら、日々、安心・安全な美味しいコーヒーを作れるように励んでいます。
 遠方から、ひかりのさとファームまで直接買いに来て下さる方や、「ここのコーヒーでなきゃダメなんだ」と言って下さる方々がいらっしゃる事が本当にうれしいですし、これからも美味しいコーヒーがお届け出来るようにと、身が引き締まる思いになります。
 仕入れについて。各国の現地生産者の方々が、大切に育てたコーヒー豆を、日本の仲介業者を通して、1〜2ヶ月に1度のペースで、60kg程仕入れています。
 焙煎機は、富士珈機の富士ローヤルロースターを使用しています。一度に4.5kgの豆を焙煎すると水分などが無くなり3.5kg程の美味しいコーヒー豆が出来上がります。季節や天候、湿度等に影響されるので一定ではありませんが、およそ13分です。豆のはぜるタイミングなど日によって違うので、微妙な変化を感じつつ焙煎を行っています。
 ハンドピックを行う大切さですが、豆の大小や形の不揃いは、焙煎時の焼ムラにつながります。虫食い豆や変色した豆などは、コーヒーを淹れる時の余計な渋みやえぐみにつながります。
 仲間たちが行う作業の1つ1つが「ひかりのさとファーム」のコーヒーの味を作り上げているという意識を持って、ハンドピックを行っています。
 これからも、長く愛されるコーヒーである為に、それぞれの工程に自信と誇りを持って、「安全で安心して飲める」そんな美味しいコーヒーを作っていきたいです。
 ひかりのさとファームでは、コーヒーの他に、卵・パン・レストランなど様々なジャンルに取組んでいます。
  ひかりのさとファームホームページを是非ご覧下さい。
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ななくさの郷
松田マヨネーズ


埼玉県児玉郡神川町 

松田マヨ

 松田優正さん
【現在までの経緯】 自然食品業界に入って40年になります。25歳の時に体を壊し、断食道場で断食をした時から食へのこだわりが始まり、生き方を考えるようになりました。
 自然食品センターで5年間働き、諸先輩方にたくさんのことを教えて頂いたことは生涯の宝物です。30歳で独立し、自然食品店を経営しながら生産者の方たちと知り合い、たくさんのことを学びました。
 マヨネーズを作り始めたのは 35歳の時から。仲間と一緒に契約農家から仕入れていた平飼い鶏の有精卵が夏季に売れ残りが続出。自然養鶏は生産調整ができないので加工品を作らなくてはならなくなりマヨネーズの製造を始め、仲間や消費者の方々に支えられて30年続けてこられました。
【この頃考えること】 便利さ、物の豊かさを享受し過ぎた結果が今日本で起きているということ。理想的な未来を描いたり、どんなに批判しても社会は変わりません。他者のせいにしないで自分はどうやって生きるのか、与えられた条件の下でできることをする。物の豊かさでは人は幸せにはなれない、他人に施して分かち合ってこその幸せ…が本当の豊かさではないでしょうか。
 その為には自立して自給しましょう。永続可能な循環社会を目指して自分の畑を見つけて種を撒きましょう。根本的に生き方を変える、行動することだけで未来が変わります。今できる事は今始めることで、今の連続が未来です。
 趣味は 自給自足です。馬を飼うことで、動物との触れ合いを学べます。20年前から水力発電や太陽光発電をしているのも、毎日を楽しく、わくわくしながら暮らしたいからです。この思いをみんなで分かち合い、そうすることで宇宙の法則がわかりますよ。

※【編集者 注 】松田マヨネーズは砂糖でなく蜂蜜を使用した為JAS規格でマヨネーズと表示できませんでしたが、松田さんや愛用者の活動で、2009年改訂され表示できるようになりました。     (2014年4月掲載)
 
  ななくさの郷ホームページ
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岩本園
(無農薬緑茶)


岐阜県白川町 

新田

 新田 奈栄子さん(左)
右はお母様
 15年前に亡くなった新田哲郎さんが「未来の子ども達が健やかに育つように」と、農薬を使わずにお茶の栽培を始めたのが昭和43年頃でした。当初は知り合いの方に分けていましたが、未来ネット(旧中部よつ葉会)と縁があり、毎年全量引き取りで、今日に至っています。
 新田さんの家業は元々林業で、閑期は大工のアルバイトや近くの老舗のお茶屋に手伝いに行って、製茶の技術を覚えたそうです。お茶は製造過程で水洗いをする事がない為、哲郎さんは無農薬でないと安全なお茶が飲めないと、無農薬にこだわり続けました。
 現在では当たり前に叫ばれている食の安全も、当時は、こだわる人もあまり無く、娘の奈栄子さんは「今更ながら、父の考えが間違っていなかった事を実感する日々だ」と。
 お父さんの思い出をお聞きした所、「頑固で真直ぐな人でしたが、とても気さくでオープンな性格だったので、近所の方に色々頼りにされていました」との事です。また、手先が器用だったので三姉妹にいろいろと手作りのおもちゃ(竹馬・パズル・凧等)を作ってくれたそうです。
  「お茶刈りは重い刈機を母と二人で持って刈って行くのですが、間合いが合わないと深刈りになってしまうし、お茶の重さも加わり、持っていられない」との事。
 奈栄子さんはお勤めしているので、「茶刈りの時期は休みを取り、母や妹達と周りの方々の協力で何とか続けています。
 近年、ペットボトルのお茶が数多く出回っている中、岩本園のお茶をご利用下さる皆さま方には大変感謝しております。これからも、安全・安心なお茶がお届け出来る様、頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。」とお話されました。 (2012年10月掲載)
 
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白井油脂
(無添加石けん)


愛知県豊橋市 

白井

 白井早苗さん
 白井油脂工業は、先代の社長が大正13年に創業されました。
 2人姉妹の長女で現社長の白井早苗さんが後を継ぎ、現役を貫いて、「人と地球に優しい石けん」をモットーに一貫して天然石けんを製造しています。
 終戦後、石けんメーカーは次々、合成洗剤製造の方に代わってしまい、愛知県では4社位あった天然石けん製造会社も止めてしまいました。
 早苗さんは地元の女学校を出てから名古屋の経済専門学校に通っていましたが、戦争が激しくなり学徒動員や、代用教員も経験されました。
 終戦後、家業を手伝うようになり、一人で東海道本線上、静岡までの各駅にある問屋さん回りもされました。当時は米糠を使った石けん(通称ドロドロ石けん)が良く売れ、お客さんが工場に容器を持って来て、測り売りしたそうです。
 白井油脂さんの石けん作りはオートメーション化せず、ベテランの職人さん達が、耐火れんがのボイラーで油を炊き、苛性ソーダと混ぜて作ります。温度や混ぜ具合で出来が変わるので、経験が最低5年以上必要だそうです。
 粉せっけん(液体石けん)は、米ぬか・コーン・ナタネ等の植物性のみで作ります。
 固形の石けん(無添加石けん)は、動物性と植物性(ヤシ油等)の両方の油を使って作ります。
 製品によって材料の油が違うので、質の悪い物が混じると分離したり、配合を間違えると固くなりすぎたりします。原料油が悪いと石けん臭さがでます。
 その為、香料を添加してあるメーカーがほとんどですが、白井油脂では、上質の食用クラスの油を使用し丁寧に作っているので、石けん臭さも有りません。また、乾燥は自然乾燥の為、天候に左右されるので、作るのが固形の方が難しいそうです。
 40年程前に琵琶湖の汚染問題で市民団体の「合成洗剤をボイコットする会」と共同開発をしたり、水道局との関りもあり、学校給食の関係や酪農現場での機器洗浄に使う洗剤など、人にも環境にも安全な物を作り続けています。米寿を迎えた社長さんに、パワーを貰った一日でした。              (2015年10月掲載)
 
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ききょうや
(月替りケーキ)


愛知県岡崎市 

ききょうや

 キャサリンこと岡田洋子さん
 毎月のおたのしみケーキの「ききょうや」さんは、実はパン屋です。
岡崎の大通りから一筋入った住宅街に、青い屋根に白壁のメルヘンチックな可愛い店構え。「元気なパン屋」のキャッチコピーそのままに、オレンジ色のエプロンの店長キャサリン(お間違いないように。日本人です)は、元運営委員・踊るパン職人なのです。
 趣味が高じて作った店名も仲間のよさこいチームから、という強力な絆が感じられます。ちなみに名古屋のよさこい祭り「どまつり」が、定休日と並んでお店のお休みに明記されています。
 店内に並ぶパンはどれも、こだわり素材で独創的。ネーミングも、名古屋食パンや「あきら」(それ何??)とかね。人気は石窯パン。ネットのお客の口コミ投稿サイトでも、なかなか好評です。
 バターが不足した時も、まがい物で間に合わせをしない「本物」という姿勢が伝わるからでしょう。
 最近では、盲目の歌姫と「魂の震えるライブ」で共演する、ガン余命半年宣告から12年も闘う岡崎のシンガーソングライター杉浦貴之氏の曲(来春発売)に、振り付けもするという多才振りを発揮しています。
 話題豊富な「ききょうや」に、まあ、一度行ってみてください。

お店情報:住所 岡崎市戸崎町沢田25、電話 0564-53-2970
営業時間 10:00 〜18:00              (2012年1月掲載)
 

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